【体験談】地盤調査の内容と地盤改良まとめ。調査費用と改良費用の事例を公開!

地盤調査・地盤改良まとめ
  • 地盤調査って何を確かめるの?
  • 地盤改良にはどんな種類があるの?
  • 地盤調査や、地盤改良にはいくら予算を見ておけばよいの?

本記事では
土地購入の前後で行う地盤に関する調査にまつわる、上記のような疑問に解説付きで答えていきます。

【結論】

結論からいうと、

  • 地盤調査は土地を購入したら必ず実施
  • 地盤の硬さは上部建屋への影響大
  • 地盤改良は安全側に見て、迷ったら改良すべき

◆費用目安

  • 地盤調査(サウンディング式):10万円前後
  • 地盤調査(ボーリング式):20〜30万円程度
  • 地盤改良(表層改良):2〜3万円/坪
  • 地盤改良(柱状改良):4〜5万円/坪

それでは個々の内容について、細かく見ていきましょう。

地盤調査とは

どんなに丈夫で地震に強い家を建てたとしても、建物の足元である地盤が弱いと、沈下して傾いたり、大きく揺れる事で、上部に建っている建物は容易に損壊します。

地震に強い丈夫な建物も、しっかりとした地盤に足元を踏ん張る事ではじめて、建物自体の強さを発揮できるわけです。

そのため、建物が建つ地盤がどの様な組成になっていて、その分布は均一なのか不均一なのか、どのくらいの深さに建物を支持するのに十分な強さの地層があるのか。

これらを調べるのが地盤調査になります。

地盤調査を行う時期

ずばり、土地の契約が完了して引き渡された後になります。
土地の所有者が売主の時点ではまだ、土地に手を入れる様な調査ができないのが現実です。

地盤調査をしないと土地改良が必要かわからない?

土地を購入しないと地盤の傾向がわからないのであれば、地盤改良などに、多くのお金がかかってしまう事を、事前に回避する事はできないのでしょうか?

答えは、大まかに予想する事は可能です。

  • ハザードマップで液状化などの周辺の地盤の被災想定を確認する。
  • 土地の履歴を調べて、田んぼや河川、沼だった土地を避ける。
  • 地域の不動産屋に、何処そこの家では改良していた、等の情報をもらう。

大体以上の情報を調べてみると、あからさまに危険な土地はわかります。
しかし地盤の組成は100mも移動すると激変することもあるので、一概には言えません。

[体験談]
筆者の自邸用の土地探しの時は、ハザードマップから、土地の履歴まで徹底的に調べて、液状化などのリスクのある地域には該当しなかったのですが、

いざ調査してみると、土地の半分ほどが表層が粘土質でバランスが、悪かったために、最終的には地盤改良をする事を選択しました。

【ハザードチェックや、土地履歴の調べ方についてはこちらの記事で紹介】

地盤調査の方法

・スウェーデン式サウンディング調査

木造二階建て程度であれば、スウェーデン式サウンディング試験が一般的です。
通常建物の四隅と、中央の5箇所ほどを試験します。

先端がスクリューになっている鉄棒に重りを足しながら、地中にねじ込み、基準となる深さに貫入する重さを計測します。

100kgを超えても動かなくなった場合には、ハンドルを回転させ、同じく基準深さ貫入するのにかかった回転数を計測し、N値という強度を算出します。
N値は値が大きければ大きいほど地盤が硬い事を示します。

・ボーリング調査

建物が3、4階建てなど重い場合には、大規模な建物の地盤調査でも用いられる、ボーリング試験を行います。
詳細は割愛します。

地盤調査で確かめる内容

地盤調査を専門の会社に依頼すると報告書という形で、結果が渡されます。

設計士にも同席してもらい説明を受けるのが一番ですが、土地選びの参考にもなるので、ここではスウェーデン式サウンディング試験を例に、基本的な見方などを説明します。

チェックするポイント

・新規造成の有無

新しく造成されてから年月が経っていない場合、盛られた土が柔らかく、盛土部が沈下する可能性があるため確認します。

・擁壁の有無

擁壁によって土留めされている部分は本来の土地の斜面形状の外側に土が盛られた状態にあります。擁壁自体の耐力が十分でも、元来の土地と擁壁の間の土が柔らかく沈下する可能性があります。

・地耐力のバランス

良質地盤と軟弱地盤が敷地内に混在、不均一に分布している状況を確認します。
軟弱地盤側が沈下することで建物が傾く可能性があります。

・周辺での異常状況

土地周辺で沈下による段差や、表層地盤のひび割れがないかを確認します。
周辺の土地において、これらが見つかる場合、敷地内にも同様の地質がある可能性があります。

・建物のバランス

建物の荷重が極端に一方向にかかる様な、構造・形態になっていないか確認します。
建物の片側が極端に重いと、地盤が良くても少しずつ沈下していく可能性があります。

地盤調査報告書の見方・抜粋

スウェーデン式調査試験結果表の見方を解説します。

表全体の見方として、縦方向が地面の深さ方向になります。
土質名には土の種類が記入され、荷重の欄は色が塗られている部分が右に長ければ長いほど、土の抵抗値が高いという意味を表します。

地盤耐力の判断で大事なのは、換算N値の項目です。
これら土の抵抗値をN値という指標に換算したもので、N値は数字が大きければ大きいほど地盤が硬いことを示します。ただし、地質の種類によって数字の意味合いが異なります。

[粘性土の場合]
0〜4は地盤改良が必要な柔らかさ
5〜14はほぼ問題のない硬い地盤であるが、沈下の可能性のある硬さ
15以上は一般木造住宅程度で有れば地盤改良の不要な硬さ
[体験談]
参考に筆者の土地の地盤調査報告書の抜粋を記載します。地盤調査サンプルちなみに筆者の土地の場合は、全体に粘土質で、支持地盤が深さ10mあたりにあったので地盤改良を行いました。

地盤調査にかかる費用

土地・建物の大きさ、測定点の数によりますが、一般的には10万円前後となります。

[体験談]
ちなみに筆者自邸の場合、10万円程度でした。

地盤改良とは

地盤改良とは、地盤調査によ、上に建てる建物荷重に対して土地の強度が不足し、液状化などの危険がある場合。
地盤の強度を補完するために地中に杭を貫入させたり、地盤にセメント系の固化剤を混ぜる手法を指します。

地盤改良の種類

・表層改良工法

地盤表層の土を攪拌しながらセメント系固化剤を入れることで、地盤を強固に固める方法。

柱状改良工法

コンクリート柱を地中内に流し込み硬化させる工法。
通常表層改良工法では、支持地盤まで届かなかったり等、強度が出ない場合に、採用する工法。
コンクリート柱を支持層まで貫入させて強度を出す場合と、そこまで深く打ち込まないでコンクリート柱周辺の土を柱と一体化することで摩擦を、用いて強度を出す方法があります。

鋼管杭工法

鋼管杭を地中に打ち込む工法。コストは3つの中では最も高い。

地盤改良にかかる費用目安

  • 地盤改良(表層改良):2〜3万円/坪
  • 地盤改良(柱状改良):4〜5万円/坪
[体験談]
筆者自邸の土地の場合を参考にご紹介します。

土地面積: 50坪
建物延べ床面積:120㎡
木造二階建て、ベタ基礎
杭径:0.5m
改良深さ:4.25m
杭本数:29本
費用:42万円


坪単価にすると1万円/坪、なのでかなり安いですね。
こちらの業者さんも工務店の知り合いだったので、多少割引してくれていると思います。

【まとめ】

  • 地盤調査は土地を購入したら必ず実施
  • 地盤の硬さは上部建屋への影響大
  • 地盤改良は安全側に見て、迷ったら改良すべき

いかがでしたでしょうか。
割と予算に含むのを忘れがちな地盤調査と改良費用ですが、建物の安全性の観点からすると、最も重要な部分になります。

今からでも予算組みを見直して、建物の安全にかける予算に余裕を持たせてみてください。

【見つけた土地が安全か、チェックするおすすめツールの紹介記事はこちら】

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