【図解】絶対失敗しない住宅の採光方位|東西南北比較シミュレーション

採光方角 比較シミュレーション

土地を選ぶときや、注文住宅の建てる向きを考える時、マンションを選ぶ時、南向きがいい、東向きもいい、東西南北いろんな意見がありますが…
そんな意見聞いたところで、結局どれくらい部屋の日当たりが良いかなんて、言葉だけじゃ全然わかんないよ!!

って思いませんか?

これくらいの日当たりがいい感じなんて結局、人の主観による意見なんで当てにはなりません。
この記事では、各方位ごとに、一日の中、一年の中で一体どれくらいの日当たりになって、部屋の中がどれくらい明るくなるのかを、採光シミュレーションによってビジュアルで解説していきます。

【結論】

夏場は昼間どの方位も十分な日当たりが望めます。
南向きだけが飛び抜けて日当たりが良くなるので暑さ対策が、ひつようなレベルといえます。

冬場は部屋の奥まで日当たりが伸びる南向きがベストです。
次いで東向き、西向きと続きます。

時間帯別に見ると

朝方は東向きが部屋の最も奥まで日差しが届きます。次いで南向きですが、北向きと西向きは朝方だけで見ると日当たりに大差がありません。

昼間は南向きがダントツで日当たり条件が良いです。次いで東向き、西向き、北向きと続きます。意外にも東向きは昼間まで朝方の日当たりが残っているようです。

・夕方は西向きが最も部屋奥まで日差しが届きます。
次いで南向き、東向きと北向きはほぼ同じくらいの日当たりです。

解析ソフトによるシミュレーション

解析条件

地域︰東京
天気:薄曇り
敷地条件︰
・開口部正面に遮蔽物なし
・方角︰検証開口向きに正対
・地上一階

室形状︰
間口 3,600mm
奥行き 4,500mm
天井高さ 2,400mm
※窓正面に何も遮蔽物が無い状態

開口部形状︰
間口 1,800mm
高さ 2,200mm

検証時間帯︰
朝9時、昼12時、夕16時

季節ごとの解析条件:
春分(3/20)、秋分(9/23)、夏至(6/21)、冬至(12/22)
時間帯︰12時

使用ソフト︰
使用ソフト︰VELUX Daylight Visualizer
(CIE国際照明委員会 (光、照明、色彩、放射などを規定する国際標準化団体)から、採光シミュレーションプログラムの精度を検証する試験により CIE171:2006 認定を取得)

解析単位︰輝度(cd/㎡)
【輝度とは?明るさの指標の単位の説明についてはこちらの記事】

方位別の一般的な特徴

  • 東向き
    朝から正午にかけての日射量が最も多くなります。
    夜間に冷えた空気が朝方から温められ午前中の室温が上がりやすいです。
    特に冬場など朝方から活動する人には生活リズムに適していると言えるでしょう。

  • 西向き
    正午から夕方までに日射量が最も多くなります。
    夕方の西日は暖まった室温に加えて、オレンジに近い光を発するので体感的に眩しさが強く感じます。室温上昇の、時間帯が遅いため、夜間就寝時の室温が上がりがちです。
    夜間の室温が下がる時間も遅いので、夜型の生活をする人には適しています。

  • 南向き
    太陽の軌道は南側にずれて東から西へ動くため、必然的に日照時間が最も長いのが南向きになります。
    また夏場は太陽高度が高く真上に近い方向から日が差すので、部屋の奥には光が届きにくく、冬場は太陽高度が低く、部屋の奥まで光が届きやすい条件となります。

  • 北向き
    一年のうち半分は直射光が当たりません。日当たりの悪さから湿気がこもりがち。
    年間を通して天空光による安定した採光が確保できる時間が比較的長いです。そのため、机で作業・学習する用途としては使いやすい環境と言えるでしょう。

方位別採光シミュレーション

解析図の見方

輝度図

輝度図
実際の見え方に近いレンダリング画像です。室内の照明は無い条件になります。

ISO分布図

ISO分布図
輝度図の上に各輝度の数値範囲を重ね合わせた図です。同じ色の線で等高線状になっている範囲が左の凡例にある輝度の値の範囲となっています。簡単に言うと面の明るさの分布のようなものです。

東向きの場合

時間帯別

東向き 時間帯別 解析図
東向き 時間帯別 ISO分布図

季節別

東向き 季節別 解析図
東向き 季節別 ISO分布図

検証からわかる特徴

解析図からも朝の日当たりが最も顕著に現れています。朝方には部屋の奥行きの半分以上がかなりの明るさになるので、冬場でも早い時間から部屋が暖まることが予想されます。

反面夕方は他の方位に比べ暗いことが分かりますので、若干明かりをつけ始める時間帯が早まりそうだということがわかります。

西向きの場合

時間帯別

西向き 時間帯別 解析図
西向き 時間帯別 ISO分布図

季節別

西向き 季節別 解析図
西向き 季節別 ISO分布図

検証からわかる特徴

朝方はかなり部屋が暗く、昼から夕方にかけて日当たりが望めることがわかります。
夕方になっても昼に近い強めの日差しが部屋の奥まで届いていることが見て取れます。

四季別に見ると日中は冬季以外は十分な日当たりが確保できると言えるでしょう。

南向きの場合

時間帯別

南向き 時間帯別 解析図
南向き 時間帯別 ISO分布図

季節別

南向き 季節別 解析図
南向き 季節別 ISO分布図

検証からわかる特徴

時間帯別に見ると各時間平均以上の日当たりがあると言えます。特に昼間はかなり日当たりが強くなるので、かなり暑いとも言えるでしょう。

四季別に見ても、冬季に至るまでかなりの日当たりが望めるので、日中部屋が暗くなることは少ないといえます。

北向きの場合

時間帯別

北向き 時間帯別 解析図
北向き 時間帯別 ISO分布図

季節別

北向き 季節別 解析図
北向き 季節別 ISO分布図

検証からわかる特徴

時間帯別に見ると冬季は昼間でも日当たりが弱く、比較すると夏季の朝方と変わらないレベルまでしか日当たりはのぞめません。

季節別では夏から秋にかけてはそこそこの日当たりは望めますが、冬から春の間は日当たりが弱く体感的に寒く感じるかもしれません。

方角別の採光比較

方角別の時間帯別、日当たり比較(春秋分)

9時

方角別 9時 ISO分布図

朝方の日当たりは順に東向き、南向きに良くなっており、西向きと北向きは同程度の少なめの日当たりしか得られないのがわかります。

12時

方角別 12時 ISO分布図

昼間の日当たりは南向きがダントツで明るくなります。次いで東向きと西向き、北向きは控えめに明るくなる程度です。

16時

方角別 16時 ISO分布図

夕方の日当たりは西向きが最も明るくなり、次いで南向きと言えます。東向きと北向きは同程度の控えめな明るさと言えます。

方角別の時間帯、日当たり比較

夏至

方角別 夏至12時 ISO分布図

夏場は南向きを除いた3方向あまり大差がなくどれも日当たりが望めます。南向きは飛び抜けて日当たりが良くなるので、暑さ対策が必要なのが見て取れます。

冬至

方角別 冬至12時 ISO分布図

冬場は南向きのみ、夏場よりも部屋の奥まで日当たりが伸びていきます。
順番で言えば南向き、東向き、西向き、北向きの順で日当たりが良くなります。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。
筆者の所見だと東向きが思っていたよりも各季節・時間をみてもバランスの取れた日当たり条件が確保できているように思います。
以下のように方角を決めると良いと思います。

・暑さ構わず日当たり重視→南向き
・朝方生活、バランス重視→東向き
・夜型生活→西向き
・変化の少ない光環境重視→北向き

ビジュアルで見ることで、各方角の条件による、部屋の明るさのイメージが湧いたのではないいでしょか。
自分の生活にぴったりの方角を検討してみてください。

【太陽位置・高度・日照・日影についての基礎知識解説はこちらの記事】


【南東向きマンションの日当りについてはこちらの記事】

【南向きマンションの日当りについてはこちらの記事】

南西向きマンションの日当りについてはこちらの記事】

【西向きマンションの日当りについてはこちらの記事】

【北向きマンションの日当りについてはこちらの記事】

【北東向きのマンションの日当りについてはこちらの記事】

【東西南北、部屋の明るさの雰囲気を見たい方はこちらの記事へ】

【注文住宅の工程・順序については、こちらの記事】

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