南向きリビングの隣家距離4m・6m・8mの日当たり検証|1階2階日影図+冬至採光シミュレーション

やっと見つけたその土地、南側に住宅が建っていませんか?

  • リビングを南側にしたいのに、本当に日当たりは望めるのだろうか?
  • お隣の家が近いので、リビングは採光考えると1階?2階?
  • 土地選びの段階で失敗したくない…

そんな疑問に、
一級建築士で自邸設計経験のある筆者が、採光シミュレーションによって南側隣地に住宅がある土地に、どの程度の日当たりが望めるか?を検証していきます。

それでは、詳細にみていきましょう。

【結論】南向き1階リビングで日当たりを期待するなら、隣家距離6メートル以上

結論から言うと、南向きの1階リビングで日当たりを期待するなら6メートルが判断のポイントになります。

・隣家距離4メートルの場合
秋~冬~春の期間かなり長い時間帯で日が当たりませんし、冬は終日日影の状態になります。

・隣家距離6メートルの場合
秋~冬~春の期間、やはり朝夕影の影響はありますが、昼間には基本日が当たります。ただし冬至前後では昼に日が入るかぎりぎりの状態です。

・隣家距離8メートルの場合
1階リビングでも年間を通してほとんど影の影響はありません。

それでは詳細に検証内容を見てみましょう。

建築士自邸のリビング事例はこちらの記事▼

検証条件

南向きリビング 検証条件
南向きリビング 検証条件

■地域︰東京


■敷地・建築条件︰
・南側の住宅は木造2階建て、陸屋根高さ6.2m(切妻先端高さ6.2m)とする
・自宅と隣家の壁面間の距離は4m、6m、8m
・敷地接道は北側を想定。(南東〜南西まで二階建て住宅が建っている状況)
・リビング窓はW1800mm、H2200mmの寸法

■日影図検証
1階FLはGL+500mm、2階FLは+GL+3600mmとし、床高さにおける日影図の検証。

日影図の見方についての説明はこちらの記事▼

■採光シミュレーション
使用ソフト︰VELUX Daylight Visualizer
(CIE国際照明委員会 から、採光シミュレーションプログラムの精度を検証する試験により CIE171:2006 認定を取得)

※本記事では正確性を担保するために、複数の手法(日影図・採光シミュレーション・太陽高度断面)によって検証していきます。それぞれの分析手法には若干のブレ(条件やソフトの特性による正確度)が発生するためです。

正確性には注意していますが、実際の敷地条件によって結果は多少変わります、結果については確実な日当たりを保証するものではありませんので参考としてください。

南向きリビングの戸建て住宅で隣家距離4mの日当たり特徴

南側の隣家との距離4mの一階リビングの日当たりは…

  • 年間を通して、終日直射日光がはいらない
  • 南面の庭にも日当たりが年間通して望めない

南側隣家との距離4mの二階リビング
の日当たりは…

  • 春〜夏〜秋にかけて、終日直射日光が入る。(ただし立地によっては若干影の影響あり)
  • 秋〜冬〜春にかけて、昼前後の数時間だけは直射日光がリビングにはいる

南側4メートル先に住宅がある場合1階リビング日当たり

南側隣地に建物間で4mの距離がある場合の影の位置を見ていきます。

1階リビングの日影図

1階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみました。

春秋分の日影
南4m 春秋分の1階日影図
南4m 春秋分の1階日影図

春分秋分時の影の位置を見て行みると、12時の影の先端がギリギリ建物まで届いていることがわかります。

ということは春〜夏〜秋にかけては日中にリビングまで日差しが届くことを意味しています。

秋〜冬〜春にかけてはリビングに隣家の影が被り日当たりが悪くなることが想定されます。

冬至の日影
南4m 冬至の1階日影図
南4m 冬至の1階日影図

これでは1年の半分は日当たりが望めません。

同じ条件で冬至の影の位置を見てみますと、朝から夕方まで完全にリビングが隣家の影に隠れることがわかりました。

1階リビング 冬至の採光シミュレーション

南4m 1階リビング 冬至採光シミュレーション
南4m 1階リビング 冬至採光シミュレーション

冬至の一階リビングには終日直射日光が入りません。

昼になると間接光の影響で、窓際は350-500luxにはなりますが、それでも部屋の奥は暗いままです。

明るさの指標luxとは?詳しい解説はこちら▼

南側4メートル先に住宅がある場合2階リビング日当たり

2階リビングの日影図

次に2階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみます。

春秋分の日影
南4m 春秋分の2階日影図
南4m 春秋分の2階日影図

二階にリビングがある場合、春秋分には、一日中いずれかの方向から日差しが入る状況が終日続きます。

隣家の影がリビングに被ることはないので、日当たりに悩むことはなさそうです。

冬至の日影図
南4m 冬至の2階日影図
南4m 冬至の2階日影図

二階リビングの冬至の時期には朝夕と昼で日当たりが大きく変化します。

日影図を見る限りでは朝10時頃から、直射日光がリビングに、差し込む可能性があります。

昼には隣家の影も、短くなってくるので、窓上部から日差しが入る可能性が高いです。
朝夕に比べ、影の影響はグッと小さくなります。

一方で午後2時、3時頃になると影が伸びてきて、リビングに入る日射はあっという間に減っていきます。

2階リビング 冬至の採光シミュレーション

南4m 2階リビング 冬至採光シミュレーション
南4m 2階リビング 冬至採光シミュレーション

実際の部屋の明るさを見ていくと、二階リビングは朝でも一階リビングの昼間と同じくらいには明るくなります。

お昼頃になれば、直射日光も入るので、部屋奥まで500lxの明るさまで到達するので、日当たり良好と言えるでしょう。

また、夕方になれば影の影響もあり、薄暗くなるのは否めないようです。

南向きリビングの戸建て住宅で隣家距離6mの日当たり特徴

結論から言うと採光上、下記の様なメリット、デメリットがあります。

南側の隣家との距離6mの一階リビング
の日当たりは…

  • 春〜夏〜秋の一部の期間でしか直射日光が入らない。
  • 南面の庭にも半分以上影が被る期間がほとんど。

南側の隣家との距離6mの二階リビング
の日当たりは…

年間を通して昼前後2、3時間の時間帯に日当たりが望める。

南側6メートル先に住宅がある場合1階リビング日当たり

南側隣地と自邸の建物間で6mの距離がある場合の影の位置を見ていきます。

1階リビングの日影図

1階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみました。

春秋分の日影
南6m 春秋分の1階日影図
南6m 春秋分の1階日影図

春分秋分時の影の位置を見て行みると、ほぼ終日日影は自邸の壁面まで届かないことがわかりますね。

ということは春〜夏〜秋にかけては日中にリビングまで終日日差しが届くことを意味しています。

一方で、南側に庭を設けている場合、奥行きの3/4程は終日日影になることが想定されます。

冬至の日影
南6m 冬至の1階日影図
南6m 冬至の1階日影図

冬至の時点での影を、見てみるとがっつり影が自邸の壁面を越えて北側に伸びています。

このことから冬場はほぼ終日日当たりが望めないことがわかります。

春秋分の日影と合わせて見てみましょう。
春〜夏〜秋はリビングには終日日当たりが望めそうですが、
一方で秋〜冬〜春頃には、ほぼ終日日影となる日が続くことになります。

1階リビング 冬至の採光シミュレーション

南6m 1階リビング 冬至採光シミュレーション
南6m 1階リビング 冬至採光シミュレーション

冬至の1階リビングは6mの距離があってもやはり、終日直射日光が入りませんので間接光の影響による明るさだけが頼りです。

昼に日が入るかは実際ぎりぎりのラインなので、後半にある南中高度による分析も参考にしてください。

昼になると間接光の影響で、窓際は350-500lxにはなりますし、隣家との距離4mよりは若干明るくなりますが、それでも部屋の奥は暗いままです。

■明るさの指標luxとは?詳しい解説はこちら▼

南側6メートル先に住宅がある場合2階リビング日当たり

2階リビングの日影図

次に2階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみます。

春秋分の日影
南6m 春秋分の2階日影図
南6m 春秋分の2階日影図

二階にリビングがある場合、春秋分には、終日リビング内に直射日光が届きます。

隣家の影がリビングに被ることはないので、日当たりに悩むことはなさそうですね。

冬至の日影図
南6m 冬至の2階日影図
南6m 冬至の2階日影図

2階リビングの冬至の時期には朝夕の太陽が出入りする時刻と、その前後1、2時間で部屋の日当たりが大きく変化します。

日影図を見る限りでは朝9時頃から、直射日光がリビングに差し込む可能性があります。

昼頃には隣家の影は自宅の壁面まで到達しないので、窓全面から日差しが入る可能性が非常に高いです。

一方で午後3時を過ぎ始めると徐々に影が伸びてきて、リビングはあっという間に隣家の影に隠れていきます。

2階リビング 冬至の採光シミュレーション

南6m 2階リビング 冬至採光シミュレーション
南6m 2階リビング 冬至採光シミュレーション

実際の部屋の明るさを見ていくと、

2階リビングは間接光の影響で朝でも部屋の奥行きの半分くらいまでは250lxを超えてきますので照明なしでもそこそこ明るいです。

お昼頃になれば、直射日光が入り、部屋奥まで500lxの明るさまで到達するので、日当たり良好と言えるでしょう。

逆に、暑さや眩しさを気にする必要があるかもしれません。

南向きリビングの戸建て住宅で隣家距離8mの日当たり特徴

南側の隣家との距離8mの一階リビングの日当たりは…

  • 春〜夏〜秋にかけて終日日当たりが良い条件が続く。
  • 冬場でもお昼頃に隣家越しに直射光がリビングに届く可能性あり

南側隣家との距離8mの二階リビング
の日当たりは…

  • 年間を通して終日抜群の日当たり条件
  • 逆に夏は暑いくらいかも…遮光方法も検討の余地あり

南側8メートル先に住宅がある場合1階リビング日当たり

南側隣地に建物間で8mの距離がある場合の影の位置を見ていきます。

1階リビングの日影図

1階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみました。

春秋分の日影
南8m 春秋分の1階日影図
南8m 春秋分の1階日影図

春分秋分時の影の位置を見て行みると、隣家の影の位置は全く自邸へ影響していないことがわかりますね。

手前4m程も影が落ちていないので、南側に庭がある場合にも十分に明るい庭になります。

冬至の日影
南8m 冬至の1階日影図
南8m 冬至の1階日影図

冬至になると、隣家の影は自邸に差し掛かってきています。

昼前後では窓上方から日差しが入る可能性があります。

1階リビング 冬至の採光シミュレーション

南8m 1階リビング 冬至採光シミュレーション
南8m 1階リビング 冬至採光シミュレーション

冬至の1階リビングでは、昼頃に隣家の建物上から日差しが一部入る可能性があります。

上のシミュレーションでは隣家の影の形がリビングの日あたりから見て取れると思います。

■明るさの指標lxとは?詳しい解説はこちら▼

南側8メートル先に住宅がある場合2階リビング日当たり

2階リビングの日影図

次に2階リビングについて、隣地建物の平面的な影の位置との関係を日影図を用いて、分析してみます。

春秋分の日影
南8m 春秋分の2階日影図
南8m 春秋分の2階日影図

二階にリビングがある場合、春秋分には終日、日差しが入ります。

隣家の影がリビングに被ることはないので、日当たりに悩むことはなさそうです。

冬至の日影図
南8m 冬至の2階日影図
南8m 冬至の2階日影図

2階リビングの冬至の時期では朝夕の1時間程を除けば、一日中日当たりが望めます。

南側に隣家があっても2階であれば、隣家の影に影響を受けることはないと言えますね。

2階リビング 冬至の採光シミュレーション

南8m 2階リビング 冬至採光シミュレーション
南8m 2階リビング 冬至採光シミュレーション

シミュレーション上は朝夕を8、16時に設定しているので、直射光の影響は見られません。

実際にはそれぞれ1時間前後では、12時の画と同じくらいに明るくなることが想定できます。

南側2階リビングであれば、ほぼ終日部屋内の明るさが500lxに達する、明るい空間になるでしょう。

逆に夏場は少し暑いくらいかもしれません。
遮光によって夏場の日差しをどう遮るかも検討の必要がありそうです。

比較:太陽高度の断面検証

太陽高度による日当たり断面検証
各季節の南中高度による日当たり断面検証

隣家距離4メートル、6メートル、8メートルの日当たりを断面で比較してみました。

上記は各季節の南中高度を示しています。南中高度とは1日のうちで最も太陽の高さが高い位置に来る時間帯の太陽の高度を示しています。

立地は東京を前提に、冬至は南中高度31.6°、春秋分は55°、夏至は78.4°としています。

南中高度などの太陽の動きについての基礎知識はこちらの記事を参考ください▼

太陽の高度が一番高い時間帯の日影の位置をしめしていますので、朝夕に時間がずれるにつれて日影の位置は伸びます。

・4メートルの隣家距離の場合は、
秋~冬~春の期間で昼間1階リビングに影がかかります。一方2階は年間を通じて昼間には日があたると言えるでしょう。

・6メートルの隣家距離の場合は、
日影図とは若干結果にずれがあり、1階リビングに昼間ぎりぎり窓上から日が入る可能性があると言えます。

日影図とシミュレーションでは入らない判定ですので、実際に建てる敷地で詳細に検証したほうが良いでしょう。

・8メートルの隣家距離の場合は、
冬至の1階リビングに少し影がかかっています。日影図とシミュレーションでは完全に影が入らない判定だったため、その点若干の影の影響はあると言えます。

しかし、それ以外の季節、2階リビングの場合については、昼間ほぼ隣家の影の影響はないと言えます。

【まとめ】1階リビングで日当たりを期待するなら隣家距離6メートル以上から

南側の隣家とリビングの距離が4mしかないと、

一階では年間を通して直射日光がリビングに入らないばかりか、庭にさえ日が当たりません。

一方6メートル確保できれば、冬至の昼間でぎりぎり日が入るかどうかの条件です。冬季は1日のうち多くの時間影がかかってしまいますが、戸建ての一般的な敷地広さを考えると確保する距離としては6メートル確保できれば、良い方かと思います。

8メートル以上の隣家距離があれば、1階でも十分に日当たりは望めます。隣家セットバック1m+南側前面道路4m+自邸敷地内3mであれば8メートル以上確保できることになります。

是非、これらの検証を元に見つけた南向きの土地に建つリビングの日当たりを想定して、失敗のない家づくりを実現してください。

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