注文住宅の減額調整まとめ|おすすめポイント解説【建築士自邸の場合】

コストダウン

コストオーバーに困っていませんか?
注文住宅において避けては通れない道である減額調整。

建築士である筆者も自邸の見積もりオーバーで、泣く泣く減額調整を経験しました。

ネットで調べても誰も教えてくれない。満足度を下げずに減額調整を進める方法をわが家の場合の金額含め、解説していきます。

この記事では

  • 見積もり大幅にオーバーして泣きたい。
  • 何とかして見積もりを予算内におさめたい…
  • コスパの高い減額項目が知りたい!

といった悩みにお答えしていきます。

わが家の減額調整

わがやの初回見積もりは予算を500万オーバーでした。

この金額の絶望感は一回経験するとわかりますが、我が家の減額調整への道のりはここからスタートしました。

大幅な減額案、小幅な増額調整、資金の補填を経て最終的な合意金額におちつきました。

あきらめたこと、あきらめなかったこと

減額調整をするなかで、優先度の順位からあきらめたこと、あきらめなかったことを整理しました。

あきらめたこと

  • 在来工法の浴室
  • 造作家具
  • スチール片持ち階段
  • 特殊建具

できたらいいなと思っていた在来工法の浴室から、憧れの造作家具にはじまり、設計者としてこだわった階段、流石に贅沢な建具の仕様は減額効果が大きいため却下となりました。

あきらめなかったこと

  • オーダーキッチンとカップボード
  • 外壁塗装
  • 内装仕上げのグレード

これらも減額効果としては大きい項目でしたが、上記の諦めたことと引き換えに残すようにしました。
毎日目につくもの家全体の印象を大きく左右する壁、絶対譲れないキッチンなどを優先的に残すことにしました。

最終的に実現したオーダーキッチンについてはこちらの記事▼

建築士自邸のリビング事例はこちらの記事▼

おすすめ減額ポイント

見積もりオーバーの程度によりますが、我が家で最も減額効果が高かったのは、

  • 大型の住宅設備
  • 外装仕上げ
  • 造作家具
  • 階段仕様

あたりの項目です。
もし、優先度の低いものが上記の項目の中にあるのであれば、一度金額を確認してみてもらうのが良いですね。

おすすめしない減額ポイント

お勧めできないなと自邸で感じた減額ポイントは主に、

  • 窓サッシを既製品サイズに変更
  • 窓中止

どれも減額に対して費用対効果が低く、窓は完全になくしてしまうと当然あとからつけることもできないし、思いの外暗くて使いにくい部屋になる可能性があります。

これらを採用するのであれば、他のところで減額を考えることをおすすめします。

減額調整一覧

我が家のコストダウン案の一覧です。
実際に施工者さんに見積もってもらった減額効果も記載しています。

コストダウン案一覧

数量や工務店の仕入れ値により一概には言えないため、参考値としてください

各減額項目解説

O-1 アルミ雨樋をビニル雨樋に変更

見栄えを重視したアルミ縦樋、横樋を一般普及品であるビニルの縦樋に仕様変更します。
我が家の場合は道路側を覗いた3面の雨樋をすべて外壁と同色のビニル樋に変更しました。

建売などを得意としている工務店であれば、流通品であるビニル樋もかなり安く仕入れられるので、思ったよりも減額効果があります。

ALLアルミ樋を1本残してそれ以外全てビニル樋に変更で15万円の減額

O-2 外壁塗装を窯業系サイディングに変更

外壁仕上げを割り切ることができれば、かなりの減額効果が見込めます。
我が家で検討したのは、外壁塗装を高級グレードの窯業系サイディングに変更する案。

それでも軽く50万円程度は減額できるので、無地の窯業系サイディングでも構わなければもっと費用を抑えられるはず。

O-3 外壁ルーバーを壁に変更

外壁に採光と目隠しを兼ねたルーバーがある場合、外壁と同じ材にすることで減額できます。

I-1 玄関壁タイルをクロスに変更

内装のタイル壁は、簡単に減額できる項目のひとつです。
壁1面タイルの場合クロスに変更すると15万円程度の減額効果がありました。

その他にも施主支給で調達する方法もあります。

I-2 玄関床タイルを土間コンに変更

玄関タイルを土間コンクリートのたたき仕上げとする案です。10万円の減額効果が得られます。
内装が素材を活かしたシンプルなデザインの場合、うまく合わせることが可能です。

注意点としてはコンクリート素地の方が外部床用の磁器質系タイルよりも吸水率が高いので、汚れやすくなることは理解した上で採用しましょう。

I-3 スチール階段を木階段に変更

階段がオープン階段などでデザインに拘ったスチール階段などの場合、木製階段に変更することで驚くほど減額できる可能性があります。

我が家では、スチールで完全制作物の片持ち階段を、デザインがシンプルな規格物の木製階段の片側ささらを壁に埋め込むデザインに変更しました。うちの場合は30万円の減額効果でした。

M-1 エアコン6畳用2台を施主支給にする

簡単な減額方法として、工事で取り付け予定だったエアコンを施主支給や、あとから、電気屋さんで購入して取り付ける方法があります。

我が家の場合は、すぐに使う予定のなかった子供部屋と客室の2部屋分のエアコンを取りやめています。
また、家電やさんで購入したほうが安く購入できる場合が多いようです。

2台分の省略で15万円の減額です。

M-2 オール電化をやめる

オール電化設備をガス給湯などに変更する案。5万円の減額案。

我が家の場合はエコキュートを驚くべき仕入れ値で工務店さんが仕入れていたので、結果たいした減額にはならず却下しました。

条件によっては、地域のガス会社さんの企業努力でガスの敷設工事代が安かったりする場合もあるようなので、気になる場合は相談してみるのが良いと思います。

M-3 造作洗面台をメーカー品に変更

メーカー品の高級グレードを中級グレードへの変更した場合2万円の減額。

造作洗面台の鏡化粧棚をIKEAの組み立て式鏡収納ボックス(施主支給)に変更した場合は8万円の減額。

我が家では造作で進める場合とメーカー品とする場合の二種類を検討していました。最終的には造作洗面台をメーカー高級グレード品に変更で10万円程の減額をしています。

D-1 玄関木製扉を既製品のアルミ扉に変更

木製の制作物の建具を当初見積もっていましたが、驚愕の金額だったので、YKKのシンプルなデザインの商品に変更しました。67万円の減額です。

建具一枚でこの減額効果はいかに元が高かったかを物語っています。(とても素敵なデザインだったのですが…)

D-2 WICの窓中止

ウォークインクローゼットの中の小窓を中止しました。2.2万円の減額です。
あったほうが良かったかもと少し後悔してます。

ちょっと服を取り出すのに毎回照明を付けないと見えないのは、結構面倒くさいです。

D-3 小窓2箇所中止

倉庫の小窓を2箇所中止しました。1.9万円の減額です。
ほとんど開けることがない部屋ですので、換気だけ気にならなければ無くてよかったと思います。

D-4 引き違い窓サイズ変更

いわゆるメーカーの窓サッシは規格サイズがあり、そこから少しでも大きさが異なると制作扱いということになります。

ただし、蓋を開けてみれば大した金額ではないので、自分の間取りにあった窓サイズで良いのではと思います。1箇所で0.6万円の減額でした。

D-5 内部建具 仕様変更

内部建具を框なしで金具が隠れるタイプを選んでいましたが、トイレや倉庫などの目立たない部屋は、工務店さんの付き合いがあるパナソニックのシンプルなデザインの普及品に変更しました。これで2.2万円の減額です。

D-6 洗面所建具の表示錠中止

洗面所の扉に表示錠が何故か入っていたので中止しました。0.9万円の減額です。
意外と高いです。

D-7 収納建具の仕様変更

框なしの金具が隠れるKAMIYA製の4枚折れ戸にしていましたが、4枚折れ戸だけ金額が飛び抜けて高かったのです。
これもパナソニック製のシンプルな4枚折れ戸に変更しました。8.9万円の減額になりました。

F-1 TVボード中止

ここからは造作家具の減額です。合計で51万円ほど減額しました。

造作家具は家具自体の材料費以外にも、職人さんの工賃や設計費、搬入費が別途かかるのでやはりかなり割高になりました。

TVボードは設置場所が特殊でないので、後から家具で購入することに。

F-2 寝室造作机を大工工事に変更

引き出しなどをつけていた寝室の造作机は、大工さんがつくれる天板だけに仕様を変更。
引き出しは必要であれば後からキャスター付きの引き出しを購入することに。

F-3 ダイニング収納家具をオープン可動棚に変更

ダイニングに設置予定だった扉付きの造作棚は、オープン可動棚として大工さんにつくってもらうことにしました。

オープン棚とすることで見せる収納へ路線変更した形です。

F-4 玄関収納を造作から既製品へ変更

玄関収納も造作で予定していましたが、KAMIYA製の既製品でデザインがシンプルでかっこいい取り付け収納家具があったので、そちらを2台購入し代わりとしました。

L-1〜13 各種照明数量調整、グレードダウン

我が家は照明設計を最初に照明メーカーに任せたのですが、数量が多いし、無駄(施主的に言えば)にグレードが高かったので、設計者として徹底的に査定しました。合計で37.5万円の減額です。

やはり人任せはダメですね。かなり余分なコストがかかっていたのがわかりました。

その他、造作家具用の店舗用の照明が結構高かったので仕様を調整しました。

W-1 在来浴室をユニットバスに変更

在来工法のオリジナルな浴室を想定していたのですが、ユニットバスに変更した際の減額効果の大きさに驚きました。

金額で155万円の減額です。在来浴室1つでユニットバスが4つ設置できます…

結果、直ぐに採用決定。メーカーさんの企業努力が感じられた一件でした。

E-1 外構コンクリート舗装範囲を削減

外構のコンクリートたたき仕上げの範囲を半分ほどに減らし、砂利敷き+防草シートに変更した場合の減額案です。28m2で14万円の減額です。

範囲が広ければ広いほど減額効果も高くなります。

E-2 外構植栽

外構の植栽は数本しか計画していませんでしたが、掃除手間削減を兼ねて本数を減らしました。たかだか1本2万円の減額です。

E-3 受電ポール

当初電線が家の外壁に長くたれ下がるのを嫌って、地中引き込み用のポールを見込んでいましたが、、実際は電柱からの距離も近いし、機能的には省けるものだったので、迷わずコストカットの対象になりました。36万円の減額です。

まとめ

我が家のコストダウン項目をまとめてみました。

実際には工務店やその他施工者によって削減コストの単価は違ってきますが、減額規模と項目の参考にしていただければと思います。

心痛む減額検討も一種のゲームのようなものだと割り切って、頑張って乗り切れば夢の新生活がまってます。がんばりましょう。

建築士自邸のリビング事例はこちらの記事▼

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